さて、昨日の最後に『高山だけでなく、岐阜はいいところが多いですよね。』と書きましたが、今回の(行けなかった)職員旅行の話を職場でしているときに、パンフレットを見ていると、懐かしい町の名前を見つけました。
『飛騨古川』
と言います。
実はこの町、我が家にとっては『外れドラ1』のような存在なのですが、忘れられない町の一つになっています。
それは、今をさかのぼること7年前・・・。まだ小僧が影も形もなかった時のことです。私の両親と一緒に4人で家族旅行に出かけました。そもそもの目的地は、乗鞍岳と高山。ちなみに、その間に宿泊した福地温泉もとてもいいところでした(´▽`)
2日目に高山に向かったところ、そこはお盆の日本列島のお昼前。どこを回っても駐車場が見つかりません。私も行列などはあまり好きではないのですが、それにもまして短気なうちの親です。「はぁ、もうないならないでいいけんが、ほかんところ行かざぁ(もうないならないでいいから、他のところ行こう)」と言い出しました。
そこで、ガイドブックを頼りに見つけたのが、隣町ともいえる飛騨古川です。
今でこそ、古川祭りを含む、国指定重要無形民俗文化財「山・鉾・屋台行事」33件が「ユネスコ無形文化遺産」に12月1日に登録されるなど、これからどんどん有名になっていくのではないかと思いますが、当時はまだまだマイナーな飛騨の一都市だったと思います。駐車場はあっさり停められるし、待ちゆく人々の数も、駐車場を探してさまよった高山の賑わいに比べると、比べ物になりませんでした。
しかし、その町並みは、飛騨の古きよき風情を残しており、「こりゃ掘り出しもんだ」と、両親共々大いに喜んで街を散策したものです。
歩いていて気付いたのは、朝顔を軒先に育てているお宅がたくさんあったこと。
【景観を大事にしていることが伝わってきます】
【ここは造り酒屋ですね】
【ここはカフェとして使われているようです】
また、地元ならではのものを売るお店や、古くから伝わるお店などがたくさん並んでいました。
【こうじ屋というのも、渋いですね】
【看板がまたよい】
【日本酒が飲める人にはたまらないですよね】
どこを回っても、なんというか、町のたたずまいがたまりませんでした。空襲を受けていないので、古いものがしっかりと残っているんですよね。そういえば、郡上八幡もこんな雰囲気がありますね。あそこも岐阜県です。
【祭りで使われる山車が入っています】
【こういう街並みに弱いです】
先ほど挙げた郡上八幡もそうですが、飛騨の町々は水が生活と密着していることも多いような気がします。地元の静岡も水がきれいなんですが、実は地元民にもそれほど知られていません。水と生活があまり密着していないからかもしれませんね。飛騨の町は、水が生活の中に生きている感じがします。
写真でお分かりかと思うのですが、初めの方で書いたように、観光客もそれほど多くなく、落ち着いた雰囲気のとても素晴らしい町でした。ここも、いずれキャンカーで行ってみたいですね、
高山もいいけど、古川も是非!と思います。