さて、もう1週間近く前のことですが、テツ旅にでかけてきました。簡単な内容は、帰宅後の14日に報告してありますが、ちょっと詳しくおさらいを(^^)/
まず旅の動機ですが、テツの小僧の趣味に付き合ううちに県内を走る鉄道のほとんどを乗車しつつあった春。県内で通過していないのは、飯田線の出馬・上市場・浦川・早瀬・下川合・中部天竜・佐久間・相月・城西・向市場・水窪・大嵐・小和田の13駅を残すのみとなっていました。また、身延線は、桜を見に身延まで行ったことはあったものの、その先には未到達。
とかみさんが言い出したわけです。そこからさまざまに妄想が広がり、一番ひどいものでは、『東海道本線も飯田線も中央本線も身延線も、全部鈍行で行けたらいいね』などという妄想もありました。静岡を5時01分に出れば、ぐるっと回って22時31分に帰ってくることも、たしかに可能です。青春18きっぷを使えば、17時間半の長丁場を2400円弱で過ごすことができ、かなりリーズナブル。
実際には却下となったわけですが、いつかやってみたいなという興味はあります。
それで話が進むうちにいろいろ現実的になり、また小僧の希望もあって、特急などを利用するかなりリッチな周遊になってしまいました。既報ですが、
という旅程になりました。
【総額¥13650也】
というわけで、8時56分発のこだま号で、豊橋へ。44分の乗車時間ですが、ここは車窓も特に目新しいものがあるわけではないので、朝食タイムとなりました。
【駅弁は、その土地の様子が分かっていいですね】
【地元にいるとこういうポスターは見られないので、とても新鮮でした】
【駅構内にセブン銀行があるのもとても新鮮】
構内にはいろんなお店があっていいですね。静岡駅は改札を出ればお店は多いですが、改札の中はあまりお店がありません。乗り換えする人より乗降する人が多いので、需要が少ないのかもしれませんね。
【10時08分発です】
【JR東海の特急車両です。帰りの特急ふじかわもこの車両】
【2200系だそうです】
出発すると、かみさんは早速こちらをプシュと。さきほどの買物はこちらだったようです。
【このシリーズ、土地による違いは今一つ分かりません・・・】
駅を出てしばらくは住宅街を走ります。
しばらく進むと、田園地帯を進むようになります。静岡では、実はあまり見られない光景。ないわけではありませんが、静岡は平地があまりないので、限られた平地には家や工場が多く並んでいるのです。
【静岡人にとってはけっこう新鮮な景色】
ましてや、シラサギが飛び交う姿など、ほとんど見ることがありません。
【これは本当に驚きました】
そのうち、徐々に山間地に入っていくと、大きな施設が登場。道の駅もっくる新城です。実はこの前の日に、新東名を使って知多半島の親戚宅を往復したばかりだったので、なんとも不思議な感じがします。
【にぎわっていました】
新東名の下もくぐります。
【前日はこの上を通っていましたなぁ】
【今度は実際に行ってみたいです】
さて、今回の旅で、ひとつ魅力に感じたことがあります。それは、トンネル。
『トンネルを抜けると、そこは雪国だった』
という有名な一節がありますが、トンネルの向こうに見える景色って、なんとも不思議な感じがして魅力的ですね。トンネルの暗い部分に寄って切り取られた部分だけが見え、その周りに何があるのか想像をかき立てられます。
【こんな感じです】
【こんなのとか】
【レールが吸い込まれていくのもいいですね】
【こちらも】
そして、やはり駅というのもいいですね。ここでは、車両のフレームで切り取ってみました。
【この駅にはどんな人が立つのでしょう】ところでこのあたりでは、車掌さんが見所の解説をしてくれたのですが、車掌室をふと見たら、こんな原稿が。鈍行でもこのサービスはあるんでしょうか。
【旅を一層楽しませてくれました】
さて、車窓で思わず反応してしまう風景には、川もありますね。山に入っていくと、川の姿も全体に目が届くようになり、また様々な深さの瀬が見えたりすると、これがまた楽しい。
【アユ釣りを楽しむ方がいました】
【人工物も時にはいい味を出してくれます】
そのうち、列車は飯田線の見所の一つ、第六水窪川橋梁(S字橋・渡らずの橋)にさしかかります。ここでは車内アナウンスが入り、まさに今通過している橋がそうなのだということを教えてくれます。写真は既に最後のカーブに差し掛かっているところですが、乗っていると、言われなければ実感がないまま通り過ぎてしまうかもしれません。
【左岸から橋梁が始まって、再び左岸に戻ります】
ちなみに、せっかく席を確保してはいたのですが、車窓好きにはやはり先頭のトレインビューは欠かせないようで、途中から小僧はこんな状態になってしまいました。
【背が届かないので、私のバッグが踏台です】
こうして11時35分、ようやく水窪駅に到着。
水窪を選んだ理由は、時間的に昼食の時刻であることと、昼食を食べられそうなお店がここならあるだろうと思ったからです。この手前の中部天竜や佐久間も考えましたが、調べてみるとやはり水窪のほうがいくつか出てきたので。
実際には、もう1時間ほど先の天竜峡が、ずっと賑わってはいましたね。
ただ、水窪では思いの外多くの人が下りたので、それなりに栄えているんだなと思っていたら、駅から徒歩で移動していったのは私たち一家だけでした。あとのみなさんは、お盆ということで実家に帰ってきたらしく、総じて駅前に迎えの車が来ていてそれに乗り込んでいました。