しかし、全国にはもっと暑いところがあるわけで、昨日と今日は群馬・埼玉・茨城など北関東地方で、24日は鳥取・愛媛・大分など西日本で37℃オーバー。23日は新潟・石川など北陸地方で39~40℃オーバーと、まさに命の危険にかかわる暑さ(熱さの方があてはまりそうです)が連日続いています。
昨日も、スペーシアから下りた浅草駅、新幹線から下りた静岡駅と、車内の涼しさから外の蒸し暑さへのギャップにめまいがしそうでした。
そろそろ落ち着いてみてはいかがでしょうか、とお願いできるものならお願いしたいところですが、自然のなさることはどうにもなりませんね。無理くり抗わないような生活ができればいいなと願うばかりです。
例えば、仕事でも短パン+サンダルをOKにするとか。スーツに革靴で仕事なんて、マイナスの側面しかないのではと言ったら言い過ぎでしょうか。
さて、自然のなさることはどうにもならないのはこの日も同じでした。鳩待峠に着いた頃から雷の音は時折聞こえていましたが、山ノ鼻に着いた時には土砂降りの雨と激しい雷鳴。とにかく屋根のあるところでしのぐしか仕様がありません。
テント泊の方たちはこんな中でも炊事場で昼食作りをしてらっしゃいましたが、テントの撤収が大変そうです。
【急な雨で、地面には水が浮いていました】
とりあえずビジターセンターの隣の至仏山荘に行ってみましたが、食堂は満席に近く、また大きめのザックをしょっていたりカッパが濡れていたりと、中にいるのもはばかられる状態。どうしたものかと半ば呆然と立ちすくんでいると、
「向かいのカフェを臨時に開けます」
という案内が入りました。
向かいのカフェは、どうも、以前は普通の休憩所として使われていたそうですが、昨年、至仏山荘が整備してカフェとしてオープンしたようです。基本的には土日祝日の営業なので、月曜日のこの日は閉じていたのですが、あまりの雨の降りように臨時に開けてくださったようです。
これは幸いということで、急いで移動。奥の壁際の席を確保することができ、ほっとひと安心です。
【きれいなお店です】
【落ち着いた感じですね】
【こんなスペースも】
【食券で購入するシステムです】
山小屋にはこうした急な天候の変化などに対応するという使命があるとはいえ、こうしていただけることは当たり前と思わず、やはりありがたいことだと思います。まだ残りは6kmほどあったので、英気を養うことができました。
結局1時間20分ほどこちらにお世話になりましたが、困ったのはスマホの電波がほとんど入らないことで、雨雲レーダーで状況の確認ができず、出発のタイミングが非常に難しいものになりました。
結局は、空が明るくなってきたこと、雨が小やみになってきたこと、雷鳴が小さくなり遠ざかっていたことを手掛かりにし、最終的には小僧が欲しがったクマよけの鈴を買いに行ったついでに小屋の方に話を聞いて、出発を決断しました。
【13時27分、雨の中を出発】
【雨宿りの皆さんも、いなくなっていました】
【今回はこの左半分をぐるっと回ります】
【ちょっと奥にあった山ノ鼻山荘】
【13時31分、いよいよ湿原に突入です】
【序盤は、この植物がたくさん生えていました】
【13時36分、ここの川は魚が見当たりませんでした】
【ヨッピ川というのですね】
序盤は背の高い草や木が多く茂り、まだ周囲を一望するという景観にはなりません。それが、このヨッピ川を渡る『原の川上川橋』を通過すると、景色が一変します。これぞ尾瀬という景観がいよいよ目の前に広がるわけですが、今日はここまで。続きはまた明日です。