今日、一番びっくりしたのはこのニュース。メールに届いているのを見て、思わず声をあげてしまいました。
周りの人は
「そうだよ」
「しょうがないよね」
とあっさりとした反応でしたが、これは非常に重い決定だと思います。
ルートを閉鎖するというのはおそらく密を避けるという目的なのでしょうが、この決定は他の山域に及ぼす可能性も高いと思います。山小屋の営業自粛につながる可能性も高いかと。
しかし、山小屋が営業しないというのは、登山においてはとても大変なことです。というのは(釈迦に説法かもしれませんが)、山小屋は登山客の休憩場所という役割のほかに、体調不良やケガなどで動けなくなった人の救出や、遭難者が出た時の捜索など、その山域における重要なセーフティネットとしての役割を持っているからです。
その山小屋が営業しないということは、登山の自粛が求められるということ。
山を完全に封鎖することは難しいですから、中には自分の力だけで大丈夫と入山する人も出ると思いますが、こういった状態の中で万が一救出が必要な状態になったとしたら、自分の命だけでなく他人の命も危険にさらすことにつながります。
もちろん、中にはそうしたリスクもすべて自己責任の上でこなすことができる方もいると思いますが、大半の登山者はそういうわけにはいかないでしょう。
となると、これから夏山シーズンが始まりますが、今年は登山の自粛が求められそうです。少なくとも、万が一の時に他人を危険にさらす可能性のある活動は避けなければならないかなと。
地元の里山(そもそも山小屋などがない)くらいならいいかもしれませんが、山小屋があり、なおかつその山小屋が営業していない場合には、その山域には立ち入らないようにしなければならないと思います。
そして、もっと心配なのは、山小屋の経営です。この夏山シーズンに営業をあきらめるということは、そのまま山小屋の死活問題となります。万が一、山小屋を続けることができなくなってしまった場合、それはそのままその山域でのセーフティネットが崩れることになります。
まだこれからどのような動きになるか分かりません(というか調べてない)が、これまでにお世話になった山小屋が営業を自粛し、それによる援助を求めるようであれば、なんらかの協力をしたいなと思っています。
んー、それにしても心配です。