さて。と言いつつも、そろそろ詳報は始めないと、ということで、北八ヶ岳トレッキングの記録です。
出発は日曜の15時半。そろそろ日が傾きかけたころです。かみさんの仕事が若干長引いたのと、目的地の気温がいまひとつ読めず準備に手間取ったためです。とりあえず、真冬並みの寒さも想定した荷造りをしましたが、結果としてはそれほど必要ではありませんでした。
今回は、夕食は車内で鍋という計画を立てました。できれば家で下ごしらえもして、鍋に食材を詰め込んであとは火にかけるだけにして行きたかったのですが、かみさんの仕事が長引いたため食材の購入ができず、しかたなしに、行きがけに食材を調達して行くことにしました。
ちょうどこの時刻なら、スーパーにものがたくさん並んでいるだろうということで、地元のスーパーで買い物。
【静岡ではおなじみのマムです】
鍋の具を何にしようかとか、翌朝の食糧計画をどうしようかとか、行きがけに小腹を満たすものはどうしようかとか、店内をうろつくこと40分。十分すぎるほどの食材を調達できましたが、時間もそれなりに経過。買い物をしながら、
「明日の朝飯は、今日の鍋の残り汁にご飯をつっこんで、雑炊にすればいいじゃん」
とか
「もし汁がなくなっちゃったら、お吸い物のもとで足せばいいよ」
と、アイデアが浮かんできたのは収穫でしたが、結局市内を出発したのは16時半近くになってしまいました。
いつもなら、R1BPから清水ICを経て東名に乗り、ジャンクションから新東名の新清水ICに抜けるのですが、今回は給油の都合もあってR1BPを興津まで抜けてR52を起点から進むことにしました。思ったより登りはきつくないのですが、やはり東名と新東名を使うルートよりは時間がかかりました。
高速代をケチって、中部横断道も増穂ICから高速に乗り、そこからは諏訪南ICまでノンストップ。真っ暗闇の中、ピラタス蓼科のロープウェイ乗り場を目指します。
このルートは、冬にスキーで何度も通っているはずですが、さすがに暗闇の中ではどこを通っているのかさっぱり分からず。ナビの指示に従ってひたすら進んでいくといつの間にかビーナスラインに乗っていましたが、坂とコーナーがきつく、非力なアミティには過酷な道のりでした。
まあ、昼間だったら後ろに大行列を作っていたでしょうから、かえって夜でよかったのかなと。
そうして、目的地のピラタスまであと少しというところで、かみさんが突然あることを思い出しました。
「ガス、あったっけ?」
「は?」
「カセットコンロのガス。」
「なかったっけか?」
「家に置いたままかも」
「探してみ」
「・・・見当たんないかも」
「とりあえず、ピラタスの入り口のところまで行くか」
というわけで、ビーナスラインからピラタスに登る登り口で一旦停止してガスを探索したのですが、結論は
「ない。」
ということに。
この状況で幸いだったのは、このあたりは学生時代に陸上部の合宿で訪れたり、スキーで遊びに来たりと、毎年のように訪れていて、土地勘があったことです。
ここから20分ほど移動した白樺湖畔にローソンがあることは知っていたので、じゃー、ローソン行くかと再びエンジン始動。無事にガスをゲットすることができたのでした。
そうして、題名に書いた嬉しい誤算というのがこの後のこと。
「白樺湖畔に泊まれるところあるんじゃね」
とあたりをつけて行ったのが、湖畔にある温泉『すずらんの湯』。しかし、こちらの駐車場は22時で施錠とのこと。
「あれー、ダメだぁ」
と言いながら駐車場を横切ると、公衆トイレとその向こうに何台かのキャンピングカーが目に入りました。どうやら、公衆トイレを境にして手前はすずらんの湯の駐車場ですが、その奥はフリーで停められるようです。
【明るいのがトイレ。その奥がすずらんの湯】
【空に光るのは月です】
トイレを見てみると、中は明るくてそれなりにきれい。
【やや旧式です。暖房便座ではなかったです】
【先客のキャンカーは4台いました】
こうして、思いがけず車中泊適地を見つけたのはうれしい誤算でした。
と書いてはみたものの、帰宅後調べてみたら、ここは車中泊禁止になったという情報が出てきました( ゚Д゚)。
この日も、ミニバンの後部ドアを開け放して、その下にベンチを出して楽しく過ごされている方たちがいらっしゃいましたが・・・。『キャンプ行為禁止』と書かれた看板があるという情報もあるので、車中泊までは黙認、道具を出して寛ぐのは禁止といったところでしょうか。
この日は真っ暗な21時過ぎの到着だったので詳細は不明ですが、完全禁止となって、夜間は出入り口封鎖などにならないことを祈ります。
とりあえずこちらに腰を落ち着けて、車内でかみさんは鍋作り。私は運転疲れでバンクでしばし休憩。ようやく22時ごろに夕食となりました。
【ラーメン入りです】
この後は、トイレだけ済ませてすぐに就寝。翌日のトレッキングに備えたのでした。
思いの外長くなりました。明日に続きます。