From Shizuoka to everywhere(^^)/

A to Z社のキャンピングカー『アミティ』の購入をきっかけに始めたYahoo!ブログの閉鎖に伴い、はてなに引っ越してきました。我が家のお出かけを中心に徒然と記事を書いています。我が家は私・かみさん・小僧という家族構成です。それぞれの趣味趣向が表れると思いますが、主に私・かみさん:キャンプ・スキー・山登り・自転車・旅行 私のみ:マラソン 小僧:鉄道 という方向性になっております。お付き合いいただければ幸いです。 ブログ名にあるように、静岡在住です。

箱根駅伝雑感 その3

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【参考までに・・・】

さて、ここまできてようやく創価大学の小野寺君についてです。

小野寺君のポイント毎の区間順位は16位~16位~20位~20位~21位~21位。ラップタイムは15位~21位~21位~20位~20位。いずれを見ても、尻すぼみになってしまったことが分かります。

小野寺君のハーフマラソンのベストタイムは1時間5分40秒。このまま10区の23kmを走ったとすると、1時間11分36秒となります。これは今回の区間タイムに当てはめると15位に相当するタイムですが、実際には1時間13分23秒かかってしまいました。ちなみに、駒沢の石川君のハーフのタイムを換算すると1時間8分48秒ですが、今回は1時間9分12秒ですから、ほぼ実力通りの走りをしたと思われます。

この2人の違いはどこにあるんでしょうか。

小野寺君のハーフベストの1kmあたりの平均は3分06秒75になります。このタイムで最初のポイント蒲田の5.9km地点まで走るとなると18分21秒となりますが、実際には18分04秒での通過でした。つまり、ベストよりやや速いペースで入ったことがうかがわれます。

その他の選手のラップを見てみると、前半の自重が後半のペースアップにつながっていることが分かりますが、小野寺君は逆に速いペースで入ってしまいました。

そこで、最初のラップと最後のラップを比較してみました。表は左から、最初の区間のラップタイムの順位・大学名・最後の区間のラップタイムの順位・最終的な区間順位となっています。

1位 神奈川大学 8位 2位
2位 駒澤大学 3位 1位
3位 中央大学 11位 5位
4位 國學院大學 8位 3位
5位 日本体育大学 21位 18位
6位 明治大学 16位 11位
7位 関東学生連合 10位 6位
7位 青山学院大学 7位 4位
9位 拓殖大学 17位 14位
9位 東海大学 12位 9位
11位 法政大学 18位 16位
12位 東京国際大学 13位 13位
13位 国士舘大学 15位 17位
14位 専修大学 6位 15位
15位 創価大学 20位 21位
15位 早稲田大学 2位 8位
17位 帝京大学 5位 12位
18位 順天堂大学 3位 7位
19位 東洋大学 1位 10位
20位 山梨学院大学 14位 19位
21位 城西大学 19位 20位


こうして見ると、前半を自重した大学がラストのペースアップにつなげていることが分かります。そのまま区間順位につながっているわけではありませんが、シード権などを考えるとタイムより順位が重視される最終10区では、後半に勝負をしなければならないところで余力を残しておく必要があります。

それをしなくてもいいのは、以下の3パターンになると思います。

  1. 優勝に届くかもしれない
  2. シード権に届くかもしれない
  3. 明らかにシード権は無理

この3つにあてはまる場合は、序盤から突っ込んだ走りが要求されるでしょう。今回で言えば、1は駒沢、2は明治・中央・城西、3は10位から4分以上遅れて鶴見を出発した日体・神奈川・拓殖・法政・国士館・山梨・学連・専修といったところです。その他の大学は、序盤は自重してレースの展開に合わせてペースの維持、もしくはペースアップしていくことが必要と考えられます。つまり、小野寺君がもう少し余裕をもってレースに入っていたら結果は異なっていたかもしれません。

もちろん、結果は結果ですからたらればはあまり意味がないのですが。

では、小野寺君のペースの原因はどこにあるのでしょうか。

調べてみたところ、小野寺君の出身高校は埼玉栄高校。スポーツの強い学校としてよく知られており、陸上界では名門中の名門です。その栄高校の出身であれば、プレッシャーなどにも強いのではないかと思ったのですが、さらに調べてみたところ、小野寺君は高校駅伝のエントリーメンバーまでは入ったことがあるのですが、実際に選手としての出走はかなわなかったようです。

また、創価大学は昨年が3年ぶり3回目の参加でしたが、小野寺君は昨年10区の付き添いをしていたとのこと。登録メンバーには入っていませんでした。となると、本格的な全国大会への参加は今回が初めてだったということになりそうです。

初めての全国大会が優勝争い。そして後ろから追ってくるのは名門駒沢の選手。ベストタイムは、10000mでは40秒ほどの差ですが、ハーフマラソンでは2分半の差ですから、10区での適正は自分より相手の方が明らかに力が上です。

こうした条件の中では、気負いによるオーバーペースになってしまっても仕方がなかったのでしょう。

小野寺君は終戦Twitterでこのように投稿しています。

 来年は4年生。最後の箱根です。

小野寺君がこの1年、全部受け止めて強くなって、今年の雪辱を果たしてくれることを期待したいと思います。