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箱根駅伝雑感2022

昨年に続き、今年も箱根駅伝についてです。

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【今年もテレビはデータ放送をつけっぱなし】

今年は青山学院大学の圧勝でした。なんといっても、1区から10区までの区間順位が、5位→7位→2位→3位→3位→8位→1位→2位→1位→1位という安定した成績。

2ケタ順位の区間数を見ると、この青学の0区間というのに対して、2位の順天堂大学が4区間、3位の駒澤大学が3区間、4位の東洋大が4区間、5位の東国大が3区間、6位の中央大が3区間ですから、いかに青学が層の厚さと共に安定感を兼ね備えていたかがよく分かります。

しかしそんな青山学院でも、学生3大駅伝で見ると、出雲も全日本も2位と勝ちきることができませんでした。

・・・と知ったようなことを書いていますが、実はこの3大駅伝ってちゃんと分かってなかったんですよね。となったら、調べてみるしかないでしょうw

で、今回注目してみたのは区間と距離という、駅伝の一番基本となるデータ。この他にも参加の権利とか外国人留学生の出場人数制限などがあるのですが、その辺は割愛します。まずは表にしてみました。

出雲全日本大学選抜駅伝競走 全日本大学駅伝対校選手権大会 東京箱根間往復大学駅伝競走
スポーツの日 毎年11月第1日曜 毎年1月2日と翌3日
1区 8.0km 1区 9.5km 1区 21.3km
2区 5.8km 2区 11.1km 2区 23.1km
3区 8.5km 3区 11.9km 3区 21.4km
4区 6.2km 4区 11.8km 4区 20.9km
5区 6.4km 5区 12.4km 5区 20.8km
6区 10.2km 6区 12.8km 6区 20.8km
    7区 17.6km 7区 21.3km
    8区 19.7km 8区 21.4km
        9区 23.1km
        10区 23.0km
合計 45.1km 合計 106.8km 合計 217.1km

簡単にまとめてみましたが、思っていた以上にそれぞれに特徴があって面白いです。

まずは出雲駅伝についてまとめて見ましょう。

  • 開催:スポーツの日(10月第2月曜日の祝日)
  • 区間:全6区間
  • 距離:45.1km
  • 特徴:区間数が少なく距離も短いためスピードが必要。層が薄いチームでもスピードランナーがそろっていれば上位を狙えそう。実際、関西のチームが関東の牙城を崩すこともある。時期的にトラックシーズンの終盤に行われることも影響していそう。

といったところでしょうか。実はもっと区間・距離ともに数が多いと思っていたのですが、思っていた以上に短いなと思いました。

次に、全日本大学駅伝

  • 開催:11月第1日曜
  • 区間:全8区間
  • 距離:106.8km
  • 特徴:出雲駅伝に比べると2区間増え、距離は一気に倍になる。10kmを切る区間もあれば20km近い区間もあり、スピードとスタミナの両方が必要とされる感じ。ただし、ラスト2区間の合計距離が37.3kmと全体の3分の1以上を占めるので、最終的にはこの2区間に力のある選手を置ける大学が有利になりそう。

といった感じです。こちらについては逆に、19.7kmという長い区間があったことが意外でした。それと、元旦に行われるニューイヤー駅伝(100km)より長いというのも驚きですね。こうなると箱根を目指している関東の大学の優位性がグーンと高まり、それ以外の地区の大学が牙城を崩すことはほとんどありません。

最後に箱根駅伝

  • 開催:1月2日と翌3日
  • 区間:10区間
  • 距離:217.1km
  • 特徴:区間数、距離ともに最大の駅伝。スピードよりもスタミナ、そしてチームとしての層の厚さが求められる。1区間あたりの距離が最低でも20.8kmあるため、1区間でもブレーキがあると大きな差をつけられてしまう。

こんな感じでしょうか。冒頭に書いたように、安定感というのが大きく求められるのが箱根だという感じがします。昨年、最終10区で逆転されて涙をのんだ創価大も、9区まですべて区間ひとケタ順位で来ていながら、最終10区で区間最下位に沈んでしまった結果、優勝を逃しています。ちなみに勝った駒沢大ですら区間順位2ケタが2区間ありましたから、1区間でも大きな失敗はできないのが箱根なんですね。

さて、こんなことを調べていたら、これって競馬の3歳クラシック3冠と似ているなぁと思いました。クラシック3冠は皐月賞東京優駿(ダービー)・菊花賞ですが、それぞれ2000m→2400m→3000mと徐々に距離が伸びていきます(ちなみに牝馬の場合は、桜花賞優駿牝馬オークス)・秋華賞ですが、距離は1600m→2400m→2000mです)。

そして、このクラシック3冠ではこんなことが言われています。

皐月賞は速い馬、ダービーは運のいい馬、菊花賞は強い馬が勝つ』

これはこのまま3大駅伝に当てはめてもそれほど大きく外れてはいないように思います。『運のいい』は・・・ですがw

それから、3大駅伝すべてを制したのは、90年の大東文化大、00年の順天堂大学、10年の早稲田大、16年の青山学院大学の4回のみ。クラシック3冠を制したのは、41年のセントライト、64年のシンザン、83年のミスターシービー、84年のシンボリルドルフ、94年のナリタブライアン、05年のディープインパクト、11年のオルフェーヴル、20年のコントレイルの8頭のみ。

・・・ん?倍もいるじゃん?と思うところですが、3大駅伝のうち最後の出雲駅伝が始まったのは1989年ですから、歴史的にはまだ33年。1939年から歴史があるクラシック3冠の83年に比べれば5分の2の歴史ですから、割合的には大差ありません(3大駅伝は約1/8、クラシック3冠は約1/10)。

陸上も競馬も始めて30年ほど経っていますが、今頃になってこの2つの類似点に気が付くとはw

ちなみに、今年の青学と同じように3冠を2着→2着→1着と推移した馬には、13年の菊花賞エピファネイアがいます。エピファネイアはその後ジャパンカップを優勝した後種牡馬入りし、初年度産駒から3年連続でGⅠホースを輩出しています。先日の有馬記念を制したエフフォーリアもそのうちの1頭。今注目の種牡馬の1頭ですね。

さて、思いついたことをつらつらと書いてしまいましてあまり締まりがないのですが、学生3大駅伝についてはけっこう理解が深まったように思います。こんなことをのんびり考えていられるのも、正月だからですかねw