From Shizuoka to everywhere(^^)/

A to Z社のキャンピングカー『アミティ』の購入をきっかけに始めたYahoo!ブログの閉鎖に伴い、はてなに引っ越してきました。我が家のお出かけを中心に徒然と記事を書いています。我が家は私・かみさん・小僧という家族構成です。それぞれの趣味趣向が表れると思いますが、主に私・かみさん:キャンプ・スキー・山登り・自転車・旅行 私のみ:マラソン 小僧:鉄道 という方向性になっております。お付き合いいただければ幸いです。 ブログ名にあるように、静岡在住です。

箱根駅伝雑感 その1

最終10区、駒澤大学の逆転劇で幕を閉じた今年の箱根駅伝

昨日も今日も、大学時代の仲間とMessengerでやりとりをしながら観戦していました。

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【2区の後半に入った頃のやり取り】

その中で、特に印象的だった2つのことについて。どちらも大きなトピックになっていると思いますが、まぁこんな見方もあったということで。その2つとは

  1. 青山学院大学5区を走った竹石君
  2. 創価大学10区を走った小野寺君

です。

まず、竹石君について。

竹石君は、箱根を走りたいという思いで、留年をしたということがまず戦前の話題となっていました。

夏頃はまだ調子が上がってこず、昨年5区区間2位と好走した飯田君がそのまま5区を走るのではないかと思われましたが、上記のレースで竹石君が4位と好走。過去の経験も加味した上で、5区に決定したかと考えられます。

ちなみに飯田君は結局、花の2区の裏区間9区に出走し、区間2位と好走。青山学院の復路優勝の立役者の1人となっています。来年はエース級の1人として青学の大黒柱の1人となるでしょう。

さて竹石君ですが、3.5km地点の函嶺洞門区間2位のタイムで通過しています。ところが、次のチェックポイント、7.0km地点の大平台では早くも区間18位まで落ち込んでしまいました。ちなみに、こうした情報はテレビのデータ放送画面で逐一チェックできますので、箱根を見る時は毎年このデータ放送画面をつけっぱなしで見ています。

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【常にこの状態です】

5区を走る選手の持ちタイムを調べると、竹石君のハーフマラソン1時間4分10秒は8番目、10000mの28分50秒63は5番目のタイム。また、箱根駅伝の経験が5区のみで3回目ということを考えると、五指に入るといっても過言ではないかもしれません。それが全体の3分の1の時点で急落したところを見ると、この時点で竹石君には既に何らかの異変が起きていたことがうかがえます。

まぁ異変と言っても、竹石君は過去にも足がつって途中で立ち止まってマッサージをして再度走り始めるといったことがあったので、今回も同様の状態ではあったのですが、問題は全体の3分の1も行っていない時点で異変が始まってしまっていたこと。

実際に立ち止まったのは3分の2を過ぎてからですが、箱根の5区は中間地点よりやや手前の富士屋ホテルを左折した地点から急に斜度が上がります。つまり、身体に異変が出始めたところに斜度の上昇が襲いかかるわけです。

5区の20.8kmをだいたい3.5kmごとに6等分して整理すると、以下のようなイメージだったのでしょう。

  • 3.5km 函嶺洞門区間3位で通過。
  • 7.0km 大平台:上りが本格的になり始めたところで急激にタイムが落ちる
  • 10.5km 富士屋ホテル付近:だましだまし進むも、さらに斜度が上がる
  • 14km  芦之湯手前:痙攣が本格化。立ち止まりストレッチをする
  • 17.5km 元箱根への下り:ふくらはぎへの負担が少ない走りで下りきる
  • 20.8km 芦ノ湖ゴール:城西大学に1秒差まで詰められるも、12位を死守してゴール

あくまで想像ですが、このような状態だったのではないかと思います。中継では突然異変が始まったかのように見えますし、本人コメントにも『なかなか体が動かずに中盤以降でけいれんしてしまった』とありますが、実際には序盤から何らかの異変があったのでしょう。

とは言え、1時間15分59秒というタイムは、自分が万全の状態で走っても不可能なタイムです。以前走ってみた時は、ジョギングでありながら途中で走り切れなくなり、竹石君の3倍近くの時間がかかった記憶があります(正確な記録が見当たりませんでした)から、箱根を走る選手は本当にすごいなぁと思う以外、何もありません。

さて、この竹石君は来春からなんと、地元の静岡朝日テレビへの入社が決まっているとのこと。静岡朝日テレビは過去に、地元最大のレース『静岡駿府ラソン』を長年にわたって開催しており、現在は駿府ラソンをフルマラソン化した『静岡マラソン』の実行委員会に名を連ねています(静岡マラソン実行委員会事務局は静岡朝日テレビ内にあります)。

これまでの陸上人生で得たものを、今度は静岡マラソンの運営で生かしてくれることを期待するとともに、これまで縁もゆかりもなかったであろう静岡の地を、次の人生のステップの地に選んでくれたことを嬉しく思います。

というわけで、竹石選手については以上でおしまい。第2弾、創価大学小野寺君へと続きます。