From Shizuoka to everywhere(^^)/

A to Z社のキャンピングカー『アミティ』の購入をきっかけに始めたYahoo!ブログの閉鎖に伴い、はてなに引っ越してきました。我が家のお出かけを中心に徒然と記事を書いています。我が家は私・かみさん・小僧という家族構成です。それぞれの趣味趣向が表れると思いますが、主に私・かみさん:キャンプ・スキー・山登り・自転車・旅行 私のみ:マラソン 小僧:鉄道 という方向性になっております。お付き合いいただければ幸いです。 ブログ名にあるように、静岡在住です。

続・朝の情報番組を見ていて思うあれこれ

昨日は、1日小僧のお守りで終了。午後からは実家の親に声をかけられたのでそちらにお邪魔し、かみさんも早く帰って来てくれたのでそれほど手間がかかったわけではありません。3連休みたいな感覚で過ごしました。

そんな中で見ていた朝の情報番組。気になっていたことのひとつ、安倍昭恵さんの大分訪問については昨日存分に書いたので、今日はニュージーランドのコロナ対応について。

まず、参照サイトはこちらの2つ。

www.j-cast.com

www.google.com

上にあるように、グッとラックという番組で、ニュージーランドのコロナ対策のすばらしさについて触れていました。

まず、ニュージーランドコロナウイルス流行の現状ですが、4月5日をピークにしてその後は減少の一途。このところはひとケタ台に抑え込んでいるようです。

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【最後のカーブはまた少しだけ上向いてますが】

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【別のデータと数が異なるので、どこまで正確か分かりませんが】

ちなみに、上の確認済みと回復者数と志望者数の関係がよく分かりません。全部足したら2321人なのですが、NZ政府は、27日午前9時時点の新型コロナウイルスの累計感染者(感染疑いを含む)は1469人と発表しているので、850人ほどの差は何なのかと。

まあ、それはさておき、番組では以下のような内容を扱っていました。

  • 最初の感染が確認される3週間以上前に、中国本土を経由した外国人の入国を禁止したり最初の死者が出る前にロックダウンしたりするなど徹底した早期対策
  • 買い物に出られるのは1世帯につき代表者1名のみ。スーパーにも入場制限を加え、1人が出たら1人が入るように管理。
  • 別のスーパーでは、客は駐車場に停めた車の車内で待ち、携帯に知らされた入場可能時刻に入店
  • 収益が30%以上落ちた企業の労働者には、週当たり39000円を支給。これを12週間(約3カ月)継続

などの内容です。こうした対策が功を奏したという内容で、上記のように

『早期の都市封鎖でコロナを抑え込んだニュージーランド女性首相がスゴすぎる!同じころ日本は五輪をやるつもりでいた...』

という表題がついていたりするわけですが(ただしこれは、グッとラックのスタッフではなく、内容を掲載したJ-CASTテレビウォッチのスタッフがつけたのだと思いますが)。

それでこれに対し、「日本でも死者数は抑え込んでいるが、ニュージーランドと同じスピードでやっていたらもっと抑えられていたはず」と立川志らくさんが言っていたような。でもまあ、そりゃ無理ですよ、と思います。

そもそも、日本とニュージーランドでは人口が違い過ぎます。ニュージーランドは人口495万人。1億2600万人の日本と比べると、4%の人口しかいません。日本の自治体でいうと、兵庫県(546万人)北海道(525万人)福岡県(511万人)より小さいぐらいの規模なんですね、ニュージーランドって。

このくらいの規模の自治体であれば、北海道の鈴木知事(ニュージーランド首相のジャシンダ・アーダーンさんと同じ39歳ですね)も、かなり好判断を示していると思います。大阪の吉村知事なんて、880万人もいる中でよく頑張ってるんじゃないかと。

いずれにしても、人口が多いより少ない方が、スピード感のある対応はしやすいはずです。

それに、人口密度も違います。日本は約38万㎢。ニュージーランドは27万㎢。面積は日本の7割程度ですが、人口は上にも書いたように4%程度ですから、人口密度も比べ物にならないほど低く、日本の5.4%といったところ。具体的な数字でいうと、ニュージーランドは18.2人/㎢。日本は334.5人/㎢です。ものすごく単純に言ったら、日本はニュージーランドの18倍ほど密な中で過ごしているということになります。もちろんこれは、可住地の面積を考慮しなければならないので正しい数値とは言えませんが・・・。

と書いたところで気になって調べてみたら、日本の可住地面積は12万㎢なのに対して、ニュージーランドは18.5万㎢という資料が引っかかりました。

www.tirihajimemashita.com

このページに書かれていますが、可住地面積は、総土地面積から林野面積及び湖沼面積を差し引いたもの。しかし、湖沼面積が見つからなかったため、これは総土地面積から林野面積を差し引いたものだそうです。よくぞ調べてくださいました。このページはブックマークしておく価値があります。

まあ、湖沼面積が分かったところでこの6.5万㎢の差が埋まるとは思えませんので、要は、日本の4%の人口しかいないのに、可住地面積は日本より広いのだということが分かればいいわけで。ともかく日本とニュージーランドと、その密具合を比べたら大きな差が出るわけです。

というわけで、ニュージーランドコロナウイルスの封じ込めに成功し、ロックダウンを解除して、警戒レベルも落とすことができるというのはもちろん素晴らしいニュースなのですが、それをそのまま日本の現状と比較するのは無理だろうと思うわけです。

それに番組でも扱ってましたが、実は単位人口当たりの感染者数も死者数も、実は日本の方が下回っています。感染者数は、検査人数の割合が異なるのであまりあてにはなりませんが、死者数はごまかしようがありません。こちらが、100万人あたり、日本は3人で、ニュージーランドは3.8人です。

ニュージーランドと同じ割合で死者が出ているとすると、計算の元になっている383人の死者が483人にならなければならないので、現時点では日本も頑張ってるんじゃない?というところが落としどころかなと。

まあ、外出自粛と学校の休業で何とかなっているところだろうと思うので、これをゆるめたら途端にぶり返しがあるだろうなとしか思えないのですが。なんせ、ニュージーランドの18倍、密な状態なわけですから。

というわけで、緊急事態宣言はどうなるのかなというのが気になるところであります。少なくともニュージーランドの事例があてになるわけではないでしょうね。