【旧コース】
【新コース】
比べて見ると、旧コースはスタート直後にアップダウンが目立つものの、15kmからはほとんど平坦なコースになっています。大して新コースは、急激なアップダウンは少ないものの、完全にフラットになるのは20km過ぎからです。
いずれも、序盤にアップダウンがあるものの、後半はほぼフラットなので、しっかり走り込んでいて足が最後まで残っていれば、ネガティブスプリットで十分に行くことができそうなコース設計です。実力が如実に出るコースと言っていいでしょう。
新コースを5kmごとに見てみると、スタートから最初の5kmはひたすら下りです。実はここに罠があるかもしれません。もともとペースをつかむのに大切な序盤ですが、ここが下りになっているだけに、身体の感覚より速いタイムで進んでしまいます。
次の5~10km区間でゆるやかに上っているので自然とタイムが落ち気味になるところで、タイムが落ちたと勘違いしてしまうと、すこし頑張ってしまうかもしれません。これが後々効いてくるのかと。
10~15kmでは、御幸通り~本通と本通~昭和通りのゆるやかな傾斜を往復します。この傾斜は走っていてほとんど感じることがありませんが、本通の折り返しの後、ラップは落ちるのが自然です。
15~20kmは、安倍川の左岸の土手を下り、弥勒の橋を渡り、安倍川の右岸の土手をさらに下る区間。スタートから1~2時間経って、気温が上昇してくる時間帯です。土手の上り下りがあって、地味に脚に来始めるところかもしれません。
20~25kmは、土手を下って東名の側道でハーフ地点を通過。さらにR150をくぐってからの折り返しでR150に合流します。ここでは、安倍川に架かる橋の上り下りがあり、中盤のひとつのヤマだと言えます。今年は、この上り下りで無理をしたのが、その後足が止まった大きな原因になりました。
25~30kmはいよいよ海沿いのフラットコースに本格的に突入。ただし、25km地点では川を渡るための上りがあります。かなり大きな上りになります。坂の途中でおでんの給食があるので、ここでひと休憩という方も多いようです。
30~35kmは、R150のラスト区間。31km辺りの蛇塚のアップダウンがすこしきついですが、あとは平坦そのもの。いよいよ海沿いから別れを告げます。
35~40kmは、最後の難関ともいえる駒越の登り坂と日立の下り坂があります。特に日立の下り坂は、短いながらもその分斜度があり、疲れの貯まった四頭筋を破壊する威力があります。
40km~ゴールは、清水の市街地を走り抜けます。通称さつき通りは、旧市役所や静鉄新清水駅のそばを通る、目抜き通り。旧コースではコースになっていなかったので、ここを走ることができるのはとても新鮮な気持ちでした。
ゴール前の旧市役所前では、ハイタッチゾーンもあり、そこからは観客の波と声援が後押ししてくれます。今年はここで、かみさんと小僧が応援してくれていて、とても力になりました。
というわけで、ざっとコースの分析というか感想を書いてみました。