『震災証言記録』という番組をふと見かけて、録画して見ています。ラジオ福島の大和田さんというアナウンサーの方をメインに据え、様々な方々の震災に対する思いを番組にしていました。
番組を見ていると、これまでずいぶん多くの震災に関する情報に触れてきましたが、それでもまだ知らないことだらけだったのだなと思います。どうしても多くの情報は沿岸部での出来事に終始しますが、今回の番組で初めて、内陸部に合った灌漑用のダムが決壊し、その下流部にあった集落の7世帯8人の方が亡くなっていたことを知りました。
こうした番組を見ると思い出すのは、当時北野武さんが言ったと伝わってきた言葉です。
「こういう人数の方が亡くなったんじゃないんだよ。ある一人の方が亡くなったという話が、何万とあるんだよ」
この言葉の重さを、コロナ禍の今、改めてかみしめる必要があるかもしれません。
さて、今となっては無名ですが、同じように多くの方が亡くなって行ったのが戦国時代だったと言えましょう。そのうちのひとつ、長篠城跡の続きです。資料館の外に出て、城跡を見に行きました。
長篠城は、山を利用したわけではないので、いわゆる山城・平山城・平城で言ったら平城にあたるわけですが、すぐ横を流れる川を利用するなど、天然の要害になっているという面白い造りになっていました。規模は小さいですが、百名城のひとつに値する歴史と内容だなと思いました。
続きはまた明日です。