本日、ミニ四駆の大会がありまして。
なんと、予選・準決・決勝と勝ち抜いて、見事に優勝してしまいました!
小僧がw
このために、昨日もこのコースに行って練習してまして、それもあってふくろいの花火をあきらめたというw
コースは昨日から若干の変更があったものの、変わったのは2カ所ほど。大きな影響がある場所ではなかったので、練習の成果が出たということになりました。
今日は朝10時から開場。12時までが受付と練習走行タイム。現在小僧が走らせている車体は2つありまして、1つは、現代ミニ四駆の主流である『MSフレキ』と呼ばれるシャーシのもの。もう1つはその前に隆盛を誇った『VZ』シャーシのもの。
※ここは間違いでした。
隆盛を誇ったのはVZではなくVSシャーシの方。2012年にジャパンカップが復活しましたが、翌13年と14年を制したのがVSシャーシのマシンで、それ以降はMSシャーシのマシンが連勝中です。
VZシャーシは2020年発売の最も新しいシャーシでした。ちなみに、MSは2005年発売。VSは1999年発売です
MSフレキというのは、右のMSシャーシを途中で切断し、センター部と前後の駆動部とに分けたうえで、ばねや接続用の部品(カーボンなどを切って自分で作ります)を使って組み合わせ、それぞれがフレキシブルに動くようにしたものになります。本来サスペンションを持っていないミニ四駆に、衝撃を吸収する機構を作ったという・・・
いや、話すと長くなりますので飛ばしましょうw
要は、今、ミニ四駆で勝負するとしたら、これ以外に選択肢が無いというくらいのものなんです。
小僧も頑張って自作したものを持ってまして、今回最初はそのシャーシで挑戦するつもりでいたようなのですが、練習走行を繰り返してはいたものの、どうも走りが思わしくなく・・・。頑張って作ったこだわりのシャーシにこだわりのボディでしたから、きっとそちらで走らせたかったんだろうと思うのですが。
なかなか思わしくないようなので、スピードは劣るものの安定感のあるもう一つのVZシャーシで走らせたらどう?と相談し、何度か試した結果、そちらで挑戦することに決めたのでした。
実は、ジャパンカップ静岡大会で走らせていたのも、そちらのVZシャーシだったんですよね。その時もいい走りをしていましたが、今回も結果としてその選択が吉と出ました。
さて、今回は写真をあまり撮ってないので、あとは動画で紹介します。
まずは予選。今日は3人ずつでレースを行い、勝ち抜きの9名を決めました。1着を取った場合のみ次に進めるのですが、場合によっては全員リタイヤなんてレースもいくつかありますので、全員がレースを終えても、2度目、3度目の予選レースが行われたりします。
今までこの予選を1度で抜けたことはなかったのですが、今日は同走のうち1台が1周目でコースアウト。もう1台はスピードが乗らず、小僧の独走となりました。ただ、2周目のラストで一度コース壁に乗り上げそうになり危ない瞬間がありましたが、なんとか持ち直してその後は安定した走り。初めて予選を1度で突破しました。
続く準決勝。予選を抜けた9名を3名ずつの3組に分け、その中の1人だけが決勝に進出するという仕組みです。
ここでは、中学生のマシンに先行され4周目までは厳しい戦いとなりましたが、そのマシンが4周目で無念のコースアウト。小僧は安定した走りを続け、危なげなく完走し、決勝進出を決めました。
そして次は決勝なのですが。
その前に、準決勝の3組目がなんと全車コースアウトとなってしまい、決勝進出の1枠が無くなってしまいました。9人中小僧を含む2人は決勝進出を決めているため、残りの7人でレースをしてもう1人を決めるのかなと思ったのですが、今回は、準決勝で2着以下に敗れたが完走はしたマシンの組み合わせで、先に3位決定戦を行うというアナウンスがありました。つまり、決勝は2台だけで行うということ。この時点で、小僧の優勝か準優勝が確定となりました。
となると、狙うはもちろん優勝です。
しかし、予選・準決勝の走りを見たところで、相手のマシンにスピードでは勝ち目がないことは分かっていました。つまり、まともに勝負に行ったら勝てる可能性はほとんどありません。スピード負けしての2着か、コースアウトしての2着か。勝つとしたら、相手のコースアウトという他力本願な状況です。
ただこのコースアウト、確率は比較的高いぞとにらんでいたんです。
というのは、決勝戦だけは新品のアルカリ電池が支給されて、それでレースを行うから。
それまでは自前で用意したタミヤ製の電池を使うことになっていて、それは決勝と同じアルカリ電池か、ニッケル水素電池の充電池のどちらかということになります。
しかし、アルカリ電池は値がそこそこ張りますから、ほとんどのジュニア選手は充電池を使っています。小僧もそうですし、もしかしたら相手もそうかもしれません。
となると、充電池の電圧は1.2V✕2本の2.4Vですが、アルカリ電池は1.5V✕2本の3.0Vと電圧が上がります。決勝は予選に比べてオーバースピードになる可能性があるんです。
相手のマシンはかなり高い速度域で走ってましたから、実際の設定はかなりシビアなものになっているはずです。そこにオーバースピードが加わったら、コースアウトの可能性は十分に考えられたというわけです。
これ実は、2月の大会で2位になった時に、小僧がはまった罠だったりもするんですよねw 決勝で新品のアルカリ電池を支給された結果、4台中3台がコースアウトし、最後を走っていたマシンが完走して優勝したのでした。
そこで小僧と作戦会議。とにかく完走を第一にして、あとは運を天に任せようということに。ブレーキをワンサイズ厚めのものにして、とにかく上り坂の後のジャンプでコースアウトしないようにしてスタートしました。
すると作戦が的中しまして。
動画を見るとわかりますが、右奥のバンクや上り坂で必要以上にスピードダウンした結果、半周ほど離されてしまいましたが、相手のマシンが3周目のジャンプでコースアウト。対して小僧のマシンは最後まで安全運転で走り切り、見事、優勝の栄誉にあずかりましたw
ミニ四駆の大会に行くと『Keep on Running!=走り続けよう!』と、よく掲げられているのですが、実はそれが難しいんですよね。しかし今回は、それを痛感しました。
結局、予選から決勝まで3レース連続、きちんと完走したのは、小僧と3位決定戦の選手だけの数人だったように思います。でも、ミニ四駆ってその完走をしないと、勝負の土台に上がることができないんですよね。
というわけで、他力本願ではありましたが、優勝は優勝です。勝負に徹したところが勝因でしょう。
ところで、前半で触れたシャーシの話ですが、今回勝った相手は2人とも恐らくMSフレキ。MSシャーシを抑えてVZシャーシが勝ったというのは、それなりに珍しい例かと思われます。
ちなみに、優勝すると商品がもらえます。これがまた豪華でして。
これ、総額で多分、7~8000円くらいあるんですよ。優勝するってすげーな。
というわけで、ますます沼が深くなってしまいましたが、頑張ったことで成果が出るというのは嬉しいことでもあります。来週もレースがあるということで、また頑張っていただきましょうw